2004年07月24日
起業のリスク
数日前から、会社設立に関するホームページを見たり、有限会社設立のマニュアル本を読んだりしています。これらの事に時間を費やしているのは、個人事業主のメリット・デメリット、法人のメリット・デメリットについて十分に知ってから会社を設立したいからです。
ご存知の方も多いと思いますが、一度法人化をしてしまうと、個人事業主の場合とは違って、そう簡単に事業を止める事はできません。会社を簡単に止めてしまえば、まず、雇った従業員を路頭に迷わせてしまいますし、それに、会社設立に掛かった何十万というお金も無駄になってしまいます。
それに、『会社を倒産させた人』といった感じで、設立した会社を止めてしまえば、自分に対する社会的な信用度を失ってしまう可能性も十分にありますよね。こういう事を考えていくと、法人化して社長になるという事は、個人事業主の時よりも精神的な負担はかなり大きなものとなります。
ですから、正直な話、精神的な自由を一番に求めるのなら、わざわざ会社形態にする必要なんてないと思います。社会的な信用力は確かに高まりますが、その分、色んな意味で負担が大きくなりますからね。それに、前回の日記でも書いたように、会社にしてしまうと毎月の固定費の額がかなり大きくなりますので、経済的な面でも負担が増します。
法人化について勉強をしていくと、節税の上で有利になるとか、社会的な信用力が増すなどといった、いわゆる”法人化によって得られる特典”は、これらのデメリットを知りながら、それでも決断をして会社を興した、という覚悟の代償として得られるメリットのように感じてきました。
もちろん全員がそうだとは思いませんが、こうやって考えてみると、やっぱり、どんな小さな会社であろうとも、社長って凄いんですよね。法人化によるデメリットを知りながらも、会社を興すという決断をした人なんですから。個人事業主と会社社長の一番の違いは、責任の重さではないかと思います。
こんな感じだからこそ、”社長”という肩書きには社会的な信用力があり、また、事業が軌道に乗ってたくさんの利益が上げられるようになった時には、他の社員に比べて多い報酬を受け取れるのだと思います。もちろん、会社が銀行などに融資を受ける時は、社長が連帯保証人みたいなものにされるという、他の社員にはないリスクもありますが…。
まぁ、色々考えていても仕方がないので、とりあえず、どこまで自分に経営の資質があるのかを試すためにも、会社経営にチャレンジしてみようと思います。ちなみに、最初はアフィリエイト事業を柱にして、いずれは、他の事業に時間とお金を分散、もしくは、集中投資しようと考えています。新しい事業について今の時点でも漠然と考えてはおりますが、始めるまでは内緒にしておこうと思います。
そう言えば、一昨日の日記を読んだ友達が『給料安すぎるんじゃない?』と、兄さんにツッコミを入れてきました(笑)。兄さんは『今はね…』と答えたのですが、手取り10万円というのは確かに安過ぎますよね。
宮崎県という田舎で働く兄さんの妹でも、手取り10万円以上は貰っていますし、一般的な会社であれば、あんな安月給で働く人なんて普通はいないと思います。仮に、求人を募集の広告を出しても、誰も希望してこないでしょうね(^^ゞ。
ここで少し株式投資の話をしようと思います。株式投資では、未公開株時代に100万円で買えたものが、株式市場に公開され上場株になった時には数百万〜数千万円でしか買えないなんてことも多々あります。
なぜこういった事が起こるかというと、まず一番の理由として、その会社を興した時に比べてリスクが格段に低くなっている事が挙げられます。例えば、(株)金持ち兄さんが株式市場に上場できるということは、(株)金持ち兄さんがあらかじめ設けられた上場基準を満たしていて、ある程度の経営力・体力があるという事が証明されているわけです。それに、既に株主配当が出せるようになっている可能性もあります。
ですが、(株)金持ち兄さんを設立した直後は、設立後会社がどうなっていくのかを判断するのは難しいですし、(株)金持ち兄さんが株式市場に上場する時に比べて、リスクがとても高いわけです。ですから、会社設立直後に出資してくれた人は、相当なリスクを覚悟でお金を投資したという事になります。
その見返りとして、”めでたく会社が上場した時には、最初に100万円で買った株式を、他の人に数百万円〜数千万円で売りつける”なんて事ができちゃうわけなのです。兄さんは設立後間もないベンチャー企業に就職するということは、この株式投資の仕組みと同じだと思うんですよね。
例えば、仮に兄さんが設立した、今後どうなるのかも不確かなリスクの高い会社に、手取り10万円で入社してきた従業員A君がいたとします。そして、数年後には会社が軌道に乗り、会社が月間1000万円を稼げるようになったとします。その時には、この創業当時から働いているA君の給料は月100万円以上になっているかもしれません。
もう一方で、兄さんが設立した当初は、リスクも高いし給料も安いしということで、入社を見送ったB君がいるとします。その人が兄さんの会社が軌道に乗って、月に1000万円を稼げるようになったと聞いて、入社してきたとします。
こういう状態になった時には、既に会社に体力が付いていて事業も安定していると思いますし、B君の初任給はA君の2倍以上の21万円だったとしましょう。A君を雇った時の初任給に比べて、かなりの差がありますよね。
しかし、B君が、兄さんの会社でA君と同じように数年間頑張ったとして、A君と同じように月の給料が100万円になるかと言うと、多分、それはありません。どうしてこうなるのかは、先ほど兄さんの株式投資の話を読んで下さった方には分かると思います。
リスクの高い創業時に安月給で入社して、兄さんについてきてくれたA君と、会社が安定してきてから入社してきたB君とは、明らかに信頼の面で違いが生まれるからです。株式投資と同じで、よりリスクの高い時期に自分を信じてくれた人に、より多くの見返りを与えたいと思うのは、人間として自然に湧いてくる感情ですよね。
例えば、有名な徳川家康も、藩主が徳川氏と血縁関係にある藩を”親藩”として一番の信頼を置き、そして、ある意味政権をかけて石田光成と戦った”関ヶ原の戦い”以前から自分についてきてくれた大名を”譜代大名”、関ケ原の戦いの後に、自分の配下に加わった大名を”外様大名”と分けて、待遇・扱いに差を設けましたよね。
また、愛知県の有名企業である”トヨタ自動車”にしても、会社が倒産しそうになった時に協力してくれなかった住友銀行(現:三井住友銀行)と、協力してくれた東海銀行(現:UFJ銀行)との扱いに差を設けていましたよね。…まぁ、こちらの例の場合は具体的に言うと、差を設けるというレベルではなく、住友銀行に限っては出入り禁止と言う厳しい扱いだったわけですが(笑)。
でも、その一方で、会社が安定していない、リスクの高い時に助けてくれた東海銀行(現:UFJ銀行)に関しては、色んな面でトヨタ自動車が協力をしています。参考:名古屋みゃーみゃー通信22号(←ちなみに、兄さんもこの考え方に近いものを持っています(笑))
やっぱり”信頼”って大きく評価されるべき対象だと思うんですよね。ですから、兄さんは創業時からいるメンバーと、会社が安定してから加わったメンバーとの間に差を設ける事については、仕方がないことだと思いますし、また、当然のことだと思うのです。
兄さんは前回の日記で『自分で言うのもなんですが、こんな会社で働こうと思う方は、余程の物好きだと思います(笑)。ただし、兄さんはリスクの高い創業時に自分と一緒に働いてくれた社員は、会社が大きくなった時に、そのリスクの分優遇されるべきだと思っています。安月給で自分を信じて付いてきてくれたんですから、これは当然ですよね』と書きましたが、今日の日記でこの文章の意味が分かって頂けたかと思います。
いわゆる、設立後間もない業績も安定していない、給料の安い会社で働くことは確かにリスクが高いと思います。しかし、多くの場合、成功やお金はリスクの中に隠れているものであり、そのリスクを採った人だけが大きなリターン(見返り)を得られる権利があると思います。
もちろん、リスクを避けるのは大切なことだと思いますが、この日記を読んで下さっている皆さんには、このリスクの中に隠れている宝物を発見する目を養って欲しいと思います。要は短期的に物事を観るよりも、長期的に物事を観て欲しいということですね。
そう言えば、昨日100万人が集まるホームページを運営している3色ペンさんにお会いしてきました。さすが、魅力あるサイトを運営している方といった感じで、お人柄も素晴らしく、アクセスアップに関するお話など、色々とためになるお話をお伺いする事ができました。
主に、100万アクセスを達成した実績のあるサイトのみを掲載しておりますので、ある意味、Yahoo!Japanに掲載されているサイトよりも魅力あるサイトがたくさん紹介されている可能性が高く、見る価値は十分にあります。また、アクセスアップに関するインタビュー記事や、インタビューを行ってきた3色ペンさん自身によるアクセスアップ論のページもあります。
ですから、サイトを見て頂ければ分かるように、サイト訪問者の方にとっても、サイトを運営している方にとっても、とても役に立つサイトになっています。今まで知らなかった方は、これを機にぜひお気に入り登録をしておいて欲しいと思います(*^^*)。
さて、3色ペンさんとお話をしていて言われた事があります。それは、『あの日記って大変でしょう…』ということでした。確かに日記を書くのは大変ですし、時間ももの凄く掛かります。例えば、今日の日記で言えば4時間以上はかけて書いていますし(;^_^A。正直、日記を書く時間をページ作成に当てれれば、サイトは充実していきますし、それに儲かることは兄さん自身も十分に分かっているんですよね。
一応、googleアドセンスを張ってはいますが、クリック率は低く、得られる報酬と言えば微々たるものですし、ランキングを張っているわけでもないので、日記を書いていている事によって得られる利益はほとんど期待できません。ですから、法人化して企業として考えた場合、『日記はどうすれば良いのだろう…』と考えることもあります。
例えば、兄さんの会社に入社してきた社員に『こっちは安月給で働いているんですから、会社の利益にならないことを勤務時間中にやるのは、止めて下さい』と言われてしまえば、『はい…(´・ω・`)ショボーン』となりますよね(笑)。日記に当てる時間が少なくなるので、どうしても内容が薄くなってしまう可能性が高いのです。
聞いたことがある方は多いと思いますが、企業とはあくまで『利益を追求する組織』なんですよね。実際、優秀企業の多くには、企業とは『利益を上げることを通じて、長期にわたり社会に貢献することを目的とする組織』という考え方があります。まず、”利益を上げること”が前提なんですよね。
こういった面から考えた場合、兄さんの日記は失敗です。『4時間もかけて日記を書いて、一体どれくらい会社に利益をもたらしたんだ?』と聞かれても、何も答えられませんから…。もし、兄さんの会社に出資している株主がいたとすれば、勤務時間中に大量の時間をかけて書く日記は、まず×になるでしょう。
今までは日記についても、日記に割り当てる時間についても、兄さんの好きなように決めることができました。しかし、法人化して社長となると、そういう訳にもいきません。勤務時間中は会社の利益に繋がる行動をすることが当然の条件となります。
そうでなければ、『社員が一生懸命働いているのに、社長は何をやっているかと思えば、勤務時間中に日記を書いています』と突っ込まれても、仕方がないですからね。例えば、現在サラリーマンとして働いている方でも、社長が勤務時間中に日記を書いていたら当然不満を持ちますよね?
これは、自分が社長であっても同じです。勤務時間中に社員が日記を書いていれば、当然不満を持ちます。なぜかと言えば、会社の利益に直接繋がらないからです。難しいものです。。
今のところ、日記は続けていきたいと思ってますが、今まで語ってきたような理由で、会社形態にしたら今のような日記は書けなくなると思います。日記を会社の利益に繋げることができれば(理解してもらえれば)、続けていく事は可能だと思うのですが、実際、それは難しいですからね。。
さて、また話は3色ペンさんとのアポの件に戻り、今まで中部地区で仲良くさせて頂いている(お会いして話をした事がある)のは、マネーマスターのしんさん、目指せ☆ネットでわらしべ長者のayanさん&ayanpaさんしかいなかったので、また新たに情報交換ができる方が見付かって本当に良かったです。
サイト運営者同士で集まって情報交換をするとなると、色々な理由によって関東や関西が中心となってしまうのは仕方がない事だとは思いますが、これからドンドン中部の輪も拡がっていったら良いな〜と思っております。
今回は、3色ペンさんからアポ依頼を頂いたことで貴重な情報交換をさせて頂くことができた訳ですが、これからは積極的にアポの依頼には応じていき、また、兄さん自身からも他の方に積極的にアポの依頼を行って、魅力ある方とお話をすることで兄さん自身も成長していきたいと思います。
これは兄さんが個人的に思うことなのですが、やっぱり、自分からアポの依頼をしたりして、何らかの行動を起こす人は、何もしない受身の方に比べて、多くのチャンスを得られる可能性が高いと思います。
非暴力の精神を貫いて、イギリスの支配からインドを自由に導いたマハトマ・ガンジーの『世界に変化を求めるなら、自らが変化の源となれ』ではありませんが、自分の今現在の生活に変化を求めるのであれば、まず自分から何か行動を起こす(変化させる)必要があると思います。
お金持ちになりたい、経済的自由を手に入れたいと思っている方は、人に何かをしてもらう(例えば、誰かが開いたオフ会に参加する等)受身ではなく、まず自分から積極的に行動を起こして、自分の力で多くのチャンスを呼び込んで欲しいと思います。
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